ネットリサーチが生まれたのは、当社が創業した1998年頃からです。
その頃はネットリサーチやインターネット調査という言葉もなく、自分がニュービジネス協議会のビジネスプランコンテストに応募した時には「ネットフォーカスグループの構築によるマーケティング情報サービス」というタイトルで事業計画を出したりしていました。
その頃はマクロミルも、クロスマーケも、楽天リサーチもなく、インテージもまだサービスを始めていませんでした。
1998年4月から事業準備を始めて1年ほどした時に、同じベンチャーのインフォプラント(大谷社長)や、インタースコープ(平石社長)もネットリサーチを始めていることを始めて知りました。
その後、インフォプラントもインタースコープもヤフーに買収されて、その後、ヤフーがマクロミルも子会社化して吸収したので、その頃に切磋琢磨していた会社がすべてマクロミルさんになったのは少し寂しい気がしています。
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今はアドホック調査の5割がネットリサーチになり、1番大きな調査手法になっています。
ネットリサーチは、早いし、安いし、大規模な回収もできるし、双方向のやり取りもでき、動画や音声も使えるため、リサーチユーザーにとっては多くのメリットがあると思います。
しかし、過剰な速さと安さの競争によって、リサーチ会社は応用力とか、考えて組み立てる力が弱ってしまいました。
そこにクライアント様の不満がかなり聞かれますので、その様なウォンツに対応できる「Consultancy & StoryTeller」の提供できるリサーチ会社になるのが当社の目標であり理想です。
ただし、時間と予算に全く余裕のないネットリサーチだけではそれが難しく、リサーチに余裕を作るために、5年前からシステムで固定収益を生み出せる「テキストマイニング・ツール」の研究開発に注力して来ました。
でも新たなデータ分析の仕組みとツールの開発は、思った以上に体力がいる作業でした。
いつの間にか1億円近い事業資金がかかり、従業員が40人で資本金が1億8千万円の当社には重い負担となり、この事業も成功させて次の発展を作るため伊藤忠さんに増資をしてもらい、グループの力も借りて「Consultancy & StoryTeller」の提供できるリサーチ会社にしたいと考えています。
リサーチ会社は装置型のサービス事業になってきていて、大きな資本や組織がないと成り立ち難い業態になっています。
「Consultancy & StoryTeller」が提供できるリサーチ会社は必要だと思うのですが、その様な会社が成り立ちにくくなった原因の1つが、ネットリサーチの普及であったところに若干複雑な想いがあります。
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