私がこれはどうなのかな?、と思っている課題の1つが「多頻度回答」です。
パネルを使った調査は、以前も郵送調査やFAX調査、電話調査で行われていましたが、その頃は1人のモニターには月に2、3件以上は行わない、そして、2~3年したら入れ替えるというのが常識だったと思います、
そして、多頻度回答が良くない理由としては、以下の様なことが言われていました。
1)モニターが回答慣れをしてしまう。
2)多くの調査に答えることで特定分野について学習してしまう。
沢山の調査に継続的に答えていると、そのモニターの方は一般的な生活者ではなく、こう答えて欲しいのだろうとか、前の調査で答えたあのことかな、と考える「プロの回答者」になってしまい、普通の生活者と異なる回答データになってしまう懸念があります。
当社ではパネルの規模に対して案件数が少ないため、平均すると1人のモニターは月に1、2件しか回答していませんが、ある大手のネットリサーチ会社では、「1人のモニターに平均で1日4件の調査を依頼している」と聞いています。
1日4件ということは1人のモニターに「年間で1,000件の調査」ということです。
多頻度回答でどの程度、回答がずれるかは検証はできていませんが、これまでのリサーチ会社の常識では、信じられない量のアンケートに答えているモニターことになります。
多頻度回答は良くないという考え方自体がもう古いのでしょうか???
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