海外リサーチパネル会社の役員が来社されました。
その時に「日本のネットリサーチは世界一安いと聞くのですが本当ですか?」と聞いてみると、「私も色々と調べてみましたが、日本が1番安くて、東南アジア諸国よりもかなり安いですよ。」という返答でした。
そして、「特に日本は謝礼が他の国に比べて極端に安いんですよね。これも日本のネットリサーチの安さの1つの要因だと思います。」という説明も受けました。
日本のモニターに対する謝礼はどう考えても安すぎます。
予備調査は2~3円、本調査でも1問あたり1~2円、30問の調査で30~60円というのが日本のネットリサーチ業界の標準的な謝礼です。(当社は予備調査が5~10円、本調査は1問2円、30問で60円にしています)
モニターの方は謝礼のためだけに答えてくれる訳ではありませんが、あまりに低い謝礼に違和感を感じて退会すしている人も多いのではないでしょうか。
そして、それがモニターの広がりに繋がらず、回答データの質にも影響して、クライアントさんの満足の低下や、意思決定の寄与度の低下の1つの原因になっているのだと思います。
また、この数年ネットリサーチ業界では、モニターの退会数の増加が課題になっていますが、このことも極端な謝礼の低さや、謝礼に見合わない付加の高い調査が起因しているのかもしれません。
ネットリサーチの回答謝礼は、今の2倍にして、30問で120円、40問で160円、50問で200円くらいにすべきではないでしょうか。提供価格をあと15%ほど上げられれば、この謝礼を払うことができます。
そして、クライアントの多くも、世界一安い価格よりも、しっかりした品質のリサーチサービスを1番望んでいると思います。
しかし、プライスリーダーになっている大手のネットリサーチ会社が、現在の極端に低い謝礼水準を作り、そして、今も継続している中で、当社だけ15%もの値上げをすることができないのが悔しいところです。
極端に低く設定さててしまった謝礼水準が、日本のネットリサーチの品質向上の大きな壁になっているように感じてなりません。何とか質的改善に向かって業界全体が変わって行ければ良いのですが・・・
〇当社のネットリサーチの料金テーブル(ご参考)
http://www.myvoice.co.jp/service/price.html
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