データベースのシステムが出来る前は、テキストベースでモニター情報を管理していました。そのため、モニターへの調査依頼メールも、エクセルで属性別に何度もソートして、必要な人数を抽出して、それをメールのBCCに入れて一斉に送信していました。
この方法だとメルアドの形式チェックが出来ていないので、すべてモニターさんが打ち込んだ状態でメルアドが入っています。
そのためピリオッドがカンマやコロンになっているだけで、メール送信が途中で止まってしまいます。
最初は数百人に送る程度でしたので、目で見ても10分くらいで形式ミスのメルアドを見つけて直せましたが、これが数千人規模になると本当に大変でした。
数千件のメルアドを目で見て間違いを探す、昼間は営業で、夕方から調査票を準備していたので、メール送信のメルアドチェックをしていたのは、いつも夜中の10時、11時で、早く見つけないと終電に間に合わなくなるので焦っていました。
でも不思議なもので、たかがメール送信なのですが、BCCに入れた数千件のメルアドから1時間も2時間もかけてメルアドのミスを見つけて、終電前にメールが送り終わると、それだけですごい仕事をしたような充実感と達成感を持って帰宅することができました。
数千人のモニターさんに調査の依頼をすることができる。そして明日にはかなりの方が答えてくれる、それはこれまでの実査の環境と比較するととんでもなく凄く、ウキウキすることで、1時間や2時間のメルアドミスを見つけるくらい何でもないことだとでした。
1998年の準備期間はこんな状態でしたので、30万円のPCサーバーが入り、300万円でデータベースのシステムが完成すると、とても便利になり、もう目視でメルアドチェックをしなくて良いことがとても大きな前進に思えたのでした。
こういうところもスタートアップの面白いところです。
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