会社のリストラでこれまで積上げて来た仕事がなくなる・・・。
そんなことは今の時代では当たり前のように起きていることなのでしょう。
自分も15年近く携わってきたリサーチの仕事がなくなり、IT特化という会社の方針で、新設されたITコンサルティング室の部長補佐になりました。でもITやシステムなんて全然分からないし、興味もないし、これでコンサルなんかやっても役には立たないだろうと実感しました。
やっぱり20代でどんな仕事に携わったかが重要です。20代で経験した地道な仕事が基礎になり、そこに30代、40代での色々な経験を積上げていくことで、仕事の実力が決るのだと思います。
また、リサーチ部門がリストラされて1番辛かったのは、自分なりに一生懸命に仕事をして、長い年月をかけて信頼をいただき、色々なご相談を頂けるようになったお客様に、「会社の方針でもうリサーチの仕事ができなくなりました。申し訳ありません。」と言わざるを得ないことでした。
私の上司の室長も50代で商社の鉄鋼部門から来た方で、自分よりもITの「あ」の字も、コンサルの「こ」の字も分からない人でした。その室長からとにかく何でも良いからITを勉強しろと言われて、本を読んだり、高いセミナーにも出ましたが、実務経験がないとやっぱり駄目でした。ちっとも頭に入らないし興味も沸きませんでした。
30代後半から、これまでの経験やネットワークが活かせない世界で生きて行くのは、なかなかしんどいことです。毎日が何をやっていいかも分からず、自分の無力を感じる毎日でした。
そして、やっぱり自分が好きで自信もあり、色々と経験もしてきたリサーチの世界に戻りたいという思いが強くなりました。
人生は面白いもので、捨てる神あれば拾う神もあるんですね。悶々とした生活を半年ほど過ごした頃に、ネットリサーチを始める切っ掛けがやってきました。
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