はじめまして、マイボイスコム社長の高井です。
当社は伊藤忠系シンクタンクのCRC総合研究所(現在の伊藤忠テクノソリューションズ(CTC))の社内ベンチャー制度で設立し、1998年からネットリサーチに取組んでいます。
私がインターネットをリサーチに使えないかと考えた1997年は、まだネットリサーチやインターネット調査という言葉もなくて、マーケティングリサーチ(MR)の主な調査手法は、定量では郵送調査や、訪問調査、電話調査、会場テスト、定性ではグループインタビュー、デプスインタビューなどでした。
インターネット人口はまだ5百万人ほどで、よく「インターネットは20代男性のオタクのツール」などと言われていました。
そのため、ネットリサーチは「garbage in garbage out 」で、ゴミの様な情報を分析してもゴミの様な調査結果しかでないと言われ、それは邪道な調査方法で、そこに携わる人はろくな奴じゃないという感じで見られていたものです。
それが、社団法人日本マーケティング・リサーチ協会の調査結果によると、2009年度のアドホック調査市場で、インターネット調査の構成は36%になり、訪問調査の12%、会場テスト11%、郵送調査11%を大きく上回るまで成長しています。
そして、マーケティングリサーチだけでなく、官公庁の社会調査、大学や研究機関の学術調査等でも、かなりネットリサーチが使われるようになりました。
ネットリサーチはもう市民権を得て、「生活者の意見を企業や社会に伝える」という重要な役割を担う存在になり、黎明期からネットリサーチに携わり、自分なりにこの世界に人生をかけてきた者として大変嬉しく思っています。
しかし、その一方で、市場が大きくなり、色々な企業がネットリサーチに係わるようになって、大きな問題や歪みも生じていて、「これで本当に良いのだろうか?」と疑問を感じることも増えています。
ネットリサーチを利用しているクライアント様、モニターとして参加している方、調査結果をメディアでご覧になっている方など、沢山の方々がネットリアーチに係わるようになりました。
それであれば、ネットリサーチの生い立ちや、市場や業界の現状、ネットリサーチ会社の日常や調査結果を紹介するサイトがあっても面白いのではないかと思い、このブログを始めることにしました。
つたない文章で思い付きの話題提供になると思いますが、ほんの少しでも皆様の参考になれば幸いです。
それでは、よろしくお願いします。
〇マイボイスコム