日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)から「インターネット調査品質ガイドライン」が発表されました。
1.調査協力者を大切にする。、2.調査協力しやすい調査票を設計する。、3.時代に応じたインターネット調査を実施する。の3部構成で、アニュアルカンファレンスで委員長の星野崇宏先生(慶応大学経済学部教授)から説明を聞いた時も、とても良くまとまったガイドラインだと思いました。
そして、内容の1つ1つはとても当たり前のことなのですが、厳しい市場競争の中で忘れがちなことを、もう1度原点に返って考える必要があると警笛を鳴らしている様にも感じました。
調査協力者を大切にする。なんて基本中の基本だと思うのですが、お客様との関係でモニターの皆様に過度な負担をかけてしまうこともないとはいえません。
今の謝礼水準の低さや、設問の多さや、巨大なマトリクスの利用など、インターネット調査に係るすべての関係者が事実を直視して、見直さないといけないギリギリのとこに来ている様に思います。
当社はこちらのガイドラインを全社員に配布して「何かあればこのこのガイドラインに立ち戻って考えよう」と呼びかけました。
自社だけで変えられないことが多いのが辛いところですが、当社はこのガイドラインを極力順守して、より良いインターネット調査の提供に努めたいと思います。
下記のサイトから「インターネット調査品質ガイドライン」がダウンロードできます。
インターネット調査にご関心のある方は、是非とも資料に目を通されることをお勧めします。
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インターネット調査品質ガイドライン
時代とともに変えていくべきこと、守るべきこと
1.調査協力者を大切にする
① 調査協力者あってのインターネット調査であることを理解する
② 調査協力者のプライバシーに配慮する
③ 回答負荷を意識した謝礼の支払いを心がける
2.調査協力しやすい調査票を設計する
(調査ボリュームの軽減)
① 回答所要時間は10分以内を推奨
② 巨大マトリクスは使わない
③ マトリクス形式や自由回答を多用しない
④ スクリーニング調査では抽出に使わない質問を控える
3.時代に応じたインターネット調査を実施する
(回答デバイスに配慮した調査設計)
① マルチデバイスで回答できるようにする
② 回答環境に配慮する
③ デバイス環境に対応したコミュニケーション
④ 無駄を省いたシンプル設計
⑤ まずは自分で回答してみる
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おわりに
• アンケート調査が紙からPCを前提としたインターネット調査へと移行したとき、メソドロジーは変わったが、調査票の本質は変わっていない。かえって紙面の制約がなくなったことで、質問数やマトリクス設問が増え、調査票の肥大化が進んでいった。
• しかし今、PCからスマートフォンへという時代になり、肥大化してしまった調査票をいかにコンパクトにしていくかという難題が突きつけられている。
• JMRAインターネット調査品質委員会では、この難題を克服しない限り、日本のインターネット調査、ひいては日本のマーケティング・リサーチの未来はないと危機感を募らせている。日本のインターネット調査を持続可能なものとしていくためには、あらゆる調査関係者の理解が必要である。
• インターネットを取り巻く環境は、時々刻々と変化している。インターネット調査の運用の仕方も、この環境の変化を意識しながらも、時代が変化しても守るべきことは流されずに守りつつ、時代とともに変えるべきことは恐れずに変えていかねばならない。そして、新たなインターネット調査を取り巻く課題が出現したときには、速やかにこのガイドラインも見直すべきであろう。
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〇インターネット調査品質ガイドライン
時代とともに変えていくべきこと、守るべきこと
〇マルチデバイス時代におけるインターネット調査の在り方
コメント
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