マイボイスコムは、伊藤忠系シンクタンク(現:伊藤忠テクノソリューションズ)の社内ベンチャー制度で設立して21年目になります。
弊社が創業した1998年4月には、まだインターネット調査やネットリサーチという言葉もありませんでした。
そのため、私の事業企画も「ネットフォーカスグループの構築による情報サービス事業」というタイトルで作成し、会社の承認をいただいて手探りでモニターの募集や、回収データの有効性の確認を行いながら、この調査手法がお客様のお役に立つのかを1年かけて検証するところから始めました。
しかし、今ではインターネット調査がアドホック調査(量的調査)の48%(JMRA調査)を占めるまで成長して、量的調査で1番大きな比重を占めています。
この20年間で調査市場も大きく変わりました。
インターネット調査が普及したことが、リサーチのスピードとコストを大幅に効率化し、大規模なデータの回収や、インタラクティブ性の活用などで多様なリサーチが、お手軽に出来るようになったのは良いことだと思います。
一方でどんどん時間とコストが削減される中で、機械的に対応しないと回らない業務になり、お客様の課題を理解して、それを解決するためにはどんな設計でどんなデータが必要で、どんな分析をして、どんな表現をすれば良いのかを「考えて」「知恵を絞る」ことが出来にくくなってしまった様にも感じています。
2年前のJMRAのアニュアルカンファレンスの基調講演で、レイ・ポインターさんが
「サーベイ」は減少し、モバイル、オートメーション、バイオメトリクス、ビッグデータ、アドバンスト・アナリティクス、AI等を使った新しいリサーチ「New Research」が拡大するトレンドにある。
そして、リサーチ会社は、1)「New Research」の領域で勝負をするか、2)「Consulthing & Storyteller」の高付加価値サービスで勝負をするか、このどちらかの道を選択することが求められている。
と述べていましたが、その動きが加速しています。
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リサーチ会社はもう人的サービスだけでは成り立たず、新しいシステムやツール、デジタルマーケティング等の技術やサービスとの連携が必要な業務になっているのだと思います。
マイボイスコムは3月末に伊藤忠インタラクティブ(株)からの増資を受けて、伊藤忠グループに戻りました。
リサーチで大切なデータの品質や、リサーチャーの人的技術は大切にしながらも、新しいデジタル技術も取り入れることで、お客様のお役に立つリサーチ会社として次の30年目に向かって動いて参ります。
これからもマイボイスコムをよろしくお願いします。
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マイボイスコム: https://www.myvoice.co.jp/